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2012年6月

2012/06/06

13. ( 興味深い話 )

13. ( 興味深い話 )

興味深い話が紹介されている。なぜか渡辺の担当弁護士ではなく、札幌在住の人権派弁護士のもとに事件の背後関係を相当詳しく知っている匿名の者から「渡辺司を助けてあげてください。彼は道警の不正を全て知っています。このままでは初公判まで命が持ちません。」という懇願の手紙が届いていた。曽我部氏に渡された手紙のコピーによるとこの匿名の人物は稲葉や渡辺の事件に関することだけでなく、検察と道警の内部事情に相当詳しい者であるという。

著者のこの手紙の内容に関する印象は『検察と道警が稲葉の公判で渡辺を証人として出廷させないための策略を練っているような予感がするとある。

後に著者にも同じ匿名で手紙が届くが「ある具体的な理由で殺されるかもしれない」ことを冷静に伝えようとしている。

結局著者の予感どうり渡辺が証人として出廷することは永久になくなったのである。

著者には差出人の見当がついたようだが確証はないとある。

おそらくT警官ではないか。渡辺の自爆テロにあたって側面からアドバイス、あるいは後押ししたのではないか。逮捕された際、いわば犯罪仲間の警察に話したところで握り潰されるのはわかってるし警察、検察の力が及ぶ留置場では安全ではないと考え、法務省管轄の拘置所なら安全と考えたのではないか。そのため実際に判事の前で勾留質問に答えるかたちで2時間にも及び稲葉と道警の組織的な犯罪や不正の爆弾証言をし、それにより稲葉は逮捕された。あとは拘置所で911日の稲葉の初公判を待つだけであった。

しかし現役のT警官は道警本部内の動きや情報で拘置所の独房も安全ではないことに気付きあわてたのではないか。

最も安全と思われた場所が実は最も危険な場所であることに気付いたのではないか。

渡辺の変死後、T警官は落ち込んで後悔しているようだったが、何を後悔していたのかは明らかにされていない。匿名の人物がTであるというのも私の憶測である。

元妻に宛てた9の手紙を読んでも元妻と自分のへの強い思いが感じられ、特に幼い娘は生きがいのような存在になっている。投函されなかった10通目の元妻への最後の手紙でも、自殺を感じさせるような文言は見当たらない。刑期の件で落ち込んではいても次回の手紙の便箋の枚数を気にしているくらいである。

2012/06/03

12. ( 密室 )

12. ( 密室 )

「稲葉事件」では稲葉の公判前不自然な「証人の死」が様々な憶測をよんだ。

重要証人なきあとの1114日の第一回公判から傍聴席との境目に、高さ18メートルの透明アクリルの防弾壁が設置され、過剰ともいえる警護の仕方である。誰が裁判所に銃刀をもちこめるのか。暗殺を匂わせて稲葉の証言がさも重大であるかのように印象付ける見え透いたパフォーマンスではないのか。

金属探知機や防弾壁、暴対の刑事などの演出によって醸し出される物々しい雰囲気は麻原のオウム裁判よりも異様な光景だった。

元々稲葉よりも事件を発覚させた「渡辺の証言」のほうが重要な意味があったはずである。

真相をはぐらかしたり、わかりにくくするために警察に限らず権力を握っている側は昔からこういうことを恥ずかしげもなく行うのである。

稲葉の証言も重要ではあるがせいぜい幹部の関与した「道警」の不祥事で決着させることができる。公判前の稲葉にはまだ幹部の関与を証言する雰囲気はなかった。警察が危惧するのは他の府県に同様なケースがある可能性や広域暴力団を媒介として覚醒剤が全国に流通している大きな原因のひとつが「警察」にあるという事実?が公にバレることではないのか。

                                                   

織川氏の本によると遺族の側での「司法解剖」の申し出に「ご自由にどうぞ」と拘置所側が自信たっぷりだったそうである。これはあくまでも織川氏の表現である。自殺と断定するには早計である。誰もが口封じを疑うような状況で、さらには極めて珍しい死に方である。当然のごとく「道警に消されたのではないか」と関係者の間では囁かれていた。

自信があるなら、何もないなら疑惑をもたれないために(拘置所側が自らすすんで)、「司法解剖」は最低限やらなければならない義務である。規則があろうがなかろうが常識的であたりまえの対応だろう、疑われるのはわかっているのだから。司法解剖をすると体表体内に何かマズイ痕跡でもあるのか。

「独房内だから自殺以外はありえない」という管理者側のまるで子供だましのような理屈である。「独房内に外部から人は入れない。だから他殺はありえない。」という拘置所側の何らかの「協力」絶対にないことを前提で言っている。

疑えばきりがないし、一般的には拘置所の内部の協力を疑うことは無理のある推測かもしれない。しかし「渡辺の証言」によっては警察組織が未曾有のダメージを受ける状況である。

「警察組織は悪い事を取り締まる機関だから警察は悪い事をしない。警察組織を信用しなさい」。これと同じ理屈であると私は思っている。

全国の警察組織の国民の信頼をほとんど失いかねない緊急事態である。

突出した稲葉個人の事件」として決着させるのがベストなのだが、道警の組織的な関与がすでに疑われているので最悪でも「道警」までとしたいところである。

仮に一部のジャーナリストが騒ぎ、後に事件全体の暴露本が出版される事態になっても、警察組織の深刻な問題として裏金問題に国民の目を向けさせれば、追及もそこまでで警察組織として壊滅的なダメージをうけることは、ほとんどない。

問題は稲葉の犯罪の全てを知り、「ヤラセ捜査」、「おとり捜査」の事件の捏造に対して道警の幹部たちがどう関与してたかも知りすぎており、さらには他府県にも関与の影響が及ぶような事を公判で証言しようとしているS(道警の捜査協力者)「渡辺 司」の存在である。

警察側にしてみれば大麻や覚醒剤で前科のあるチンピラで、虫けらのような人間である。

渡辺はハルシオン(睡眠薬)の常習者で精神的に不安定だったといわれている。

北署に出頭する前から方川氏には「道警の秘密をばらす」と脅しの電話を何度も入れてたそうである。

小樽での稲葉たち犯罪集団を利用しての「おとり捜査」をした方川氏を含む道警の幹部たちが悪いのか、それをネタに脅した渡辺が悪いのか。どちらでもいいのだが、稲葉によると渡辺は悪党のようである。(世間一般からみれば事件に関わって逃げおおせた道警幹部達大悪党で稲葉は悪党でさしずめ渡辺は小悪党だろう。)

渡辺の悪事を、ワルぶりを強調すればするほど「死んで当然の人物」という印象をあたえているようにみえる。

警察内部的にも「消される事」に同情や「罪の意識?」を感じさせない口実になっているのではないか。

渡辺のような悪党によって幹部や本部長に責任が及ぶようなこと、道警や更には全国の警察組織が根底からぐらつくよう事をペラペラと公判で喋られてはたまったものではない。こうなるとさすがに隠しようがなくなり、問題が大きく展開していくのは明らかであり、道警の幹部も把握してない警察組織を揺るがす衝撃発言が飛び出すかもしれない。道警に忠誠を誓いひとりで事件を背負込んだ稲葉の口止めは簡単だが(3公判から幹部の関与を実名で証言し始めたが道警は無視。)、覚悟をきめて証言するため暴走している渡辺の口止めは不可能である。

稲葉は検察官による屈辱的な取調べ(女性警察官と何回セックスしたんだよ!などという罵声を浴びていた。)を受け入れ、組織的関与を隠蔽するための筋書きにも同調していた。

公判での罪状認否で「間違いありません」と稲葉が言った瞬間から道警と検察はすでに勝利したかのごとく》とある

しかし(3回公判の証言で稲葉を起訴した札幌地検真実を隠蔽し事件を稲葉個人のものに仕立てていたことが初めて公式に露顕したのである。)

911から始まる公判に出廷して証言しなければ、稲葉警部個人の犯罪を色濃くして幹部たちの関与や道警の関与の度合いを薄め、警察組織としての犯罪や隠蔽の事実をうやむやにできる。結局稲葉は公判で道警幹部の関与を告白したのだが、道警側が認めることなく全て無視されてしまう。

しかしこれは渡辺が変死してから何ヶ月も後の公判の話である。

(稲葉は服役後道警銃対課の違法なおとり捜査について獄中から幹部4偽証容疑で告発しているが、札幌地検4人を不起訴にしている。)

公判まで10日ぐらいしかない。渡辺の証言がなければ事件が拡大することはない。

「相手は生きるに値しない虫けらである。こんな虫けらかゴミのような悪党に警察組織を掻き回され潰されてたまるか。」そう考えても不思議ではない。

証人が消滅して「道警の秘密」が洩れなければ世間にどう思われようと「証人の死」に疑惑をもたれたってかまわない。日本人には忘れやすい特性がある。マスコミが追及しなければ数か月もすれば証人のことなど忘れさられてしまうだろう。

独房内というのは最も疑われにくい場所である。しかしながら同時に外部の目を気にすることなく、だれにも邪魔されずに最も実行しやすい場所でもある。拘置所側の司法解剖しない理由が「独房の中だから犯罪性がない」である。

これはたとえば、「外部からは独房内に一般の強盗が入ることがない」という程度の意味でしかない。

そもそも独房内で既に息のない渡辺を拘置所側でかってに自殺と断定していることが非常に不思議なことである。法医学の専門家は「警察権のある者と医師または第二の医師の立ち合いのもとに検死されて、自殺であるかどうかという断定がされる。」という。この通常の手順を拘置所が知らないはずがない。

隠蔽」工作が内部の協力のもとに組織ぐるみで閉鎖された空間で実行された場合発覚する事はまずない。

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