フォト

最近のコメント

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 13. ( 興味深い話 ) | トップページ | 15. ( 羊の群れ ) »

2012/07/13

14. ( 変死? )

14. ( 変死? )

 

死の前日6通の手紙を彼の妻以外の関係者に宛ててを出しているのだが、遺書のようなものではなく迫りくる「恐怖」を語っている。

私は「実行する」側の「自殺に見せかける」タイミングとしてはこの手紙を出した直後が最適と考えているのだが、「自殺」もまた同様に根拠があると考えられる。

いずれにしても著者はこう書いている。

渡辺が書いた手紙を読めば、彼が発端を作った稲葉警部による事件の全貌の裏に、より大きく厄介な組織が関与していたことに容易に気づく。事件は私が取材しながら想像していた規模よりもはるかに大きなスケールだった。稲葉と犯罪集団が道警幹部たちから庇護されていた背景には道警だけではなく、他府県の警察本部や警察までが関わっていた可能性を拭い切れない。

  

道警本部が単独で稲葉の不正を容認していただけにとどまらず、全国的に稲葉や稲葉と同じような役割を担っていた者たちが複数いたのではないか、また彼らは国家的に仕組まれた不正を遂行するために、拳銃や覚醒剤の密輸入をしていたのではないのか、という恐ろしい想像が湧く。

道警だけでなく警察が隠蔽したかったのが何かが稲葉事件の本当の問題の核心の様な気がする。稲葉事件で表面化した稲葉や道警の幹部たちが直接、間接に主導し関与した捏造事件、ヤラセ事件は知られているだけでも少なくとも5件はあるのだが、ほとんどの一件一件の事件が全国紙に載るような内容の濃い悪質な事件ばかりである。このことだけでも警察の重大な組織犯罪なのだが、当時バレずに表面化していない事件もあるはずで、どこのマスコミも嗅ぎつけていない悪事をわざわざ明らかにするバカはいない。

「学校のいじめ」さえバレなければ学校側と市教委で相談して隠蔽してしまう。公的機関での保身のための隠蔽は特に珍しいことではない。

北海道警察に限定の稲葉事件がまだ序の口の可能性すらあると私は思っている。

稲葉と警察庁で思い起こされるのが「50事件」であるが、700丁以上の行方のわからない拳銃は結局どうなったのだろうか。

道警の場合は稲葉が目立ちすぎ、そのうえにSである渡辺のいわば内部告発という有り得ない事態により発覚しただけで、組織的な不正がもし行われるとしたら全国の他府県ではもっと冷静に絶対にばれないよう注意深く静かに行っていたはずである。

稲葉事件の悪質さに比べればまだましな裏金問題であっても全国の警察で行っていたように、警察組織の運営の仕組みは同じなので規模や内容はちがっても何処の警察でも不正の温床は道警と同じのはずである。

内部的な隠蔽処理が遅れさらに偶然が重なって「稲葉事件」が発覚したにすぎず、道警ほど酷くないにしても、似たケースは他県でもあったはずである。

そうだとすればマスコミを巻き込んでの「稲葉個人」と「道警」までで事件を収束させようとした当時の一連の状況が納得でき説明も可能である。

なぜあの時期に「不正経理問題」が道警で最初に発覚したのか。なぜメディアやジャーナリストたちが「稲葉事件」を徹底的に追及しなかったのか。当時テレビ朝日でも稲葉事件をとりあげてはいるが徹底的な追及はしていないはずである。

著者のいう恐ろしい「想像」がぼんやりと輪郭があらわれた時点でメディアは恐ろしすぎて追及をやめるかもしれない。そんな現実を国民は知りたくもないだろうし、知る必要もない。

いわば社会のことで、別に真相を追究しなくとも社会の生活にはほとんど影響のないことである。私も確証があるわけではないが。

「稲葉事件」の最も重要な証人の死について

曽我部氏は渡辺が「逮捕の更なる脅し恐怖」で死に至った可能性を推測している。『非物理的に他殺された』あるいは渡辺が自分の意思に反して死を選択しなければならなかった、という意味において、それは自殺ではなく「変死」なのだ。と表現している。

私は直接的な他殺を疑っているのだが、しかし少なくとも死に至らせられたことは事実である。公安警察を含む警察組織全体の危機であり、国民の信頼を根底から覆す状況である。ある意味国家の危機でもある。国家の安定を損なう者は排除する必要がある。当時の「渡辺司」などは警察権力側にしてみればまぎれもなく危険人物」であったろう。表面化してしまったので合法的に解決できればベストであるがそうでない緊急の場合もあるかもしれない。

直接的に手をかけることなく死に至らせる究極の完全犯罪は「自ら死を選ばせること」なのであるが、国家権力の象徴ともいえる秘密警察が属する警察機関が組織として前代未聞のダメージをうける、工作を画策する猶予のない緊急事態の場合はどうするのだろうか。

政治にさえ巧妙に介入するこの工作機関が手をこまねいてだまって静観しているとはとても思えない。

公安警察は『国家を陰で牛耳っていると表現していた本があったが確かに的確な表現である。そしてこの点については正しいと思う。

最近では中国大使館1等書記官のスパイ疑惑について、ある週刊誌は「典型的な公安当局によるリーク報道」としたうえでこう書いている。

「不自然なのはスパイ活動の核心が判然としないまま、書記官と接触していた政権中枢政治家の名前が次々と漏れ、報道されていることだ」。公安により野田政権に対し揺さぶりが行われているようだ。

又、別の見方をしている青木氏は、「公安部から中国へ「何をやっているのかわかっているぞ」という警告のメッセージを送ると同時に、めったに注目されない公安の存在意義を示そうとした公安部の論理が働いている」と推測している。

                       「週刊誌を読む」20126

政権を揺さぶってる」とか「存在意義を示そうとしている」とかこの簡単な記事からも公安警察がどういう機関なのかが明らかである。公安警察とは工作機関でもあるのだ。

公安の場合の「リーク報道」とは情報操作の一種なのだと思うのだが

「政治への介入」、「公安部の論理」どちらも 正しい推察である。

公安の活動には裏の意図があると考えたほうが正しい。情報を巧妙に操るので裏を読み取るのは簡単ではないが。

特に政治的なことに関しては表向き警察機関の一組織にすぎない公安が裏でこんなことまででき、やっているのかと思う人がほとんどだろう。しかし私から見れば、この二つも「公安情報の漏洩事件」すらもみな表舞台の話である。

私の“想像”ではあるが本当の「ヤバイ話」の詳細が国民に広く知られる事態になれば「公安を解体しろ」とか「警察を一から再編成しろ」ということになるので、裏での巧妙で悪質な違法行為、犯罪行為、人権蹂躙活動などの実態が表面化して世の中に知られることはないのである。

現状の体制(情報非開示秘密警察)が公安にとってはもっとも都合よく何でもできる」ので現在の組織体制をぶち壊すような、尻尾を掴まれるような証拠を残したり(ビラ撒き事件のようなパフォーマンスもある。)、あるいは自分達の組織の消滅につながりかねない警察改革は絶対に行われないはずである。

ほとんどの公安ジャーナリストたちも公安の代弁者広報担当者になっているので、本気で公安批判をしたり公安警察のどこが問題なのか本気で検証し指摘することもない。

ましてや「公安警察の解散」などとんでもない話なのである。

公安の批判を本や映画で展開しているらしい一部の人たちも、本物の弾圧があった時代以降の公安と共産党の関係のようにもしかしたら公安のガス抜きの役割を担い、実は公安の組織存続に手を貸し協力しているのかもしれない。

そうでなければ公安警察や公安調査庁の改革解散がとっくに着手されているはずである。

もっともその前に公安の捜査活動?の実態の全面情報公開が先であるが。

ジャーナリストや評論家に限らずメディアやマスコミ、大企業はすべて、ほとんどの中小企業も皆「公安警察や公安調査庁の味方」なので現状でもこの先もまた公安による組織的なストーカー問題が解決に向けて進展することはなく、これとは別に公安の悪事も開示されることもほぼ不可能だろう。

道警の稲葉事件のケースでは二人の人間が「死に至る」ように仕向けられ、渡辺の変死については不審な点が多い。

「殺人の究極の完全犯罪の方法は対象者を巧妙に自殺に追い込むことである。」

渡辺の死がこれにあてはまるのかどうか、あるいは単純に大胆に他殺」なのか?想像の域を出ない。

捜査協力者である渡辺のいわば内部告発により始まった史上最悪の警察犯罪であり公の場での「証言」を最も恐れていたのは「道警」であり「警察庁」であり「公安部」にも大きな影響があったはずである。

稲葉が捏造事件やヤラセ捜査の道警の組織的な関与を語り出したのは翌年213日の第3回公判からで、実に渡辺の変死後6カ月も後のことである。

渡辺が拘置所の独房で恐怖の日々を過ごしていた時に、道警や警察庁も又911(死後11月に延期された)の第一回公判まで戦々恐々の日々を過ごすはずであった。

渡辺の存在により、警察組織全体に間違いなく前代未聞の悪影響を及ぼす証言になることだけはたしかであった。

当時のこのような逼迫した状況のなかで、警察組織に自爆テロを企てた渡辺司という「悪党」でもあるこの危険人物を公安部はどのように見ていたのだろうか。

« 13. ( 興味深い話 ) | トップページ | 15. ( 羊の群れ ) »

警察の組織犯罪」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 13. ( 興味深い話 ) | トップページ | 15. ( 羊の群れ ) »